花見

今週のお題」で書かなきゃなぁと思っているうちに、なんと3月は1回も更新しないまま過ぎていってしまいました。そうこうしているうちに、4月1日に新入社員を迎え、京都オフィスはよりにぎやかになりました。

今日はメールマガジン週刊はてな」の発行日。となると今週のお題も変わってしまう訳で、駆け込みながら「花見」について書きたいと思います。

去年は初めて造幣局の桜の通り抜けに行って、あたり一面の桜の樹に大変感動して写真を撮りまくりました。他にも、鎌倉の鶴岡八幡宮前の若宮大路で桜のトンネルをくぐったり、鎌倉山をバスで通りながら桜を眺めたり、お花見は数々やってきましたが、一番印象に残っているのは東京・谷中霊園でのお花見です。

もう結構前のことですが、一番最初に就職した会社で、毎年3月末にお花見をする習慣ができました。桜の名所である谷中霊園が選ばれたものの、その年は桜の開花が遅く、まだ一分か二分咲きといったところ。おまけに当日はかなり冷え込んで、寒風吹きすさぶ中、部署のみんなでレジャーシートを広げ、冷たいビールを開けました。

お酒を飲みつつ会話をしたいところですが、とにかく寒い。レジャーシートに座っているだけでかたかた震えてしまいます。周囲でお花見をしている人はほとんどいません(ゼロと言いたいところですが記憶が曖昧です)。動かないと寒い!と、何人かが立ってぴょんぴょん飛んだり歩き回ったりし始めました。そしてなぜかそこから、鬼ごっこがスタートしたのでした。

寒さしのぎのためではありますが、鬼ごっこをすること自体がとにかく久しぶりなので、面白がってじわじわと参加者が増え、最大で若手メンバー15人くらいが谷中霊園を走り回ることに。暗いのでスリル満点です。お墓に眠っている人たちはさぞうるさかったことと思います。ごめんなさい。でも童心に戻ってはしゃぐのは本当に楽しかったです。最後の方は走りすぎて厚い上着を脱いでやっている人もいました。

その時のメンバーは、私も含め様々な理由で会社を離れた人が多く、今はもう二度と同じように鬼ごっこをすることはできません。そのことが一層、あの寒くてほとんど花を見られなかったお花見を印象づけているのだと思います。